上手・下手の印象を左右する!? ダイナミクスの重要性とは?|ボーカルマスター

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■はじめに

今回は「ダイナミクス」について解説していきます。

歌の印象を大きく変えるダイナミクス、その重要性から身につけ方まで触れていきます。

■ダイナミクスの重要性

ダイナミクスとは「音量の強弱」「抑揚」を意味しています。

曲調によって、また曲の中でも場面によって、その場その場で求められる音量や音の強さというのは変わってきます。

場面によって見合った服装や行動を心がけましょう、というのをTPOと言いますが、それに近いものを音楽でも求められます。

例えばバラード曲のAメロなど静かに、繊細に歌うことが求められるときにサビのような常に張った声で歌ってしまうと、雰囲気ぶち壊しになってしまい「平坦」「下手だな」と感じさせてしまいます。

逆に曲中で特に盛り上がるような場面、サビなどで最大音量を適切に出せれば、迫力のある印象で聴衆は「上手だな」と感じるはずです。

■どうやって強弱をつけるの?

ダイナミクスを念頭に置いた曲の中での歌の組み立て方としては、Aメロ→Bメロ→サビと進行する曲であればサビをMAXで考えておいて、Bメロは8割、Aメロは7割、というような逆算をしていく、引き算の考え方で歌うと上手くいくことが多いでしょう。

こうしたテクニックやスキルは様々なタイプの楽曲を経験し練習していくことで段々と高まっていきます。

■表現力の塊! 心揺さぶられるダイナミクス・コントロールの実例

(1)逢いたくていま/MISIA

人気ドラマの主題歌としてヒットしたMISIAの代表曲。

曲の展開とともに適切に強弱がつけられており、サビの力強さが特に印象づけられています。

(2)ヘッドライト・テールライト/中島みゆき

こちらも人気TV番組のEDとして起用、シングルB面ながら人気の高い名曲です。

(3)夏を抱きしめて/TUBE

曲の展開と前田さん(Vo)の歌唱がリンクし、曲が進むとともに盛り上がっていきます。

バンドの代表曲となった1994年リリースの大ヒット曲です。

■最後に

いかがでしたでしょうか?

ぜひ様々なアーティストの楽曲を聴いて、抑揚・表現の参考にしてみてください!