初めての「歌ってみた」投稿!録音から公開までの完全ガイド|オンラインボイトレ VOCAL MASTER
◼︎はじめに:誰でも"歌える"時代だからこそ、差がつくのは「質」
「歌ってみた」動画は、YouTube・ニコニコ・TikTokなどで大人気ジャンルです。しかし、ただ歌を投稿するだけでは「再生数が伸びない」「聞きづらい」とすぐに埋もれてしまいます。実は、「歌ってみた」で差をつける鍵は、録音の音質・ミックス・公開準備の"丁寧さ"です。以下の6ステップで「録音 → 編集 → 公開」までを丁寧にガイドします。
1. 録音前の準備:環境を整えて「心地良く歌える場」を作る
1.1 マイク選びとセッティング
• USBマイク(安価・簡単):Blue Yeti、AT2020USB+など。• XLRマイク(高音質・調整可):Audio Technica AT2035+オーディオインターフェース。
✅重要なセッティングのポイント:
• マイクのポップガードは必須(風圧ノイズを軽減)。
• マイクの目安は口から5-10cm。
• マイク入力レベルを「-12〜-6dB」になるよう調整。
1.2 録音環境の設計
•反響を抑える吸音対策:ブランケットや吸音材、カーテンを活用。•ノイズチェック:冷房やPCファンなど、録音前に「無音チェック」を必ず。
•DAWや録音ソフトの選定:Audacity(無料)、Reaper(安価・高機能)、Cakewalk(無料Windows専用)。
1.3 ウォームアップ
•ボイストレーニング:スケール練習やハミングで声帯・呼吸を整える。•シュミレーション録音:本番前に1コーラス試し録りし、マイクの位置や音量を確認。
2. 録音のポイント:歌声の"ニュアンス"をしっかり捕える
2.1 ピッチ・リズムの意識
•ピッチ補正の前提:録音時には自然な音程で歌う努力を。後処理より自然な完成度に。•クリックやガイド音源:リズムを安定させるために活用。
2.2 感情表現の記録
•一発録り狙いなら、歌詞の意味・感情を意識しながら歌う。•フレーズごとに「優しさ・切なさ・強さ」を変えることで、メリハリが出ます。
2.3 複数テイクの録音と管理
•いくつかテイクを録って比較:「Aテイクはピッチが良いが感情が弱い」など、メリット別にミックス可能。•ファイル管理の徹底:録音日時・テイク名を明記し、あとで素材を探しやすく。
3. 編集・ミックス:無料ツールだけで「プロ並み」に仕上げる方法
3.1 基本編集:Audacityで丁寧に
•ノイズ除去(ノイズリダクション):録音時の環境ノイズを軽減。•クリップ除去:口から近すぎて音が割れた部分をカット・フェード。
•ノーマライズ:音量を最適なレベルに調整。
3.2 ピッチ・タイミング補正
•Graillon Free:無料のピッチ補正プラグイン。•Reaper + ReaTune:無料で利用可能、ナチュラルな補正におすすめ。
•複数テイクのコンピング:よい部分だけを組み合わせる編集技術。
3.3 EQ(イコライザー)で声を整える
•TDR Nova(無料ダイナミックEQ):o中域を調整し「こもり感」を解消。
oサ行の刺さりを軽減。
•リセットから調整し、自分の声に合わせて微調整。
3.4 ディエッサーでサ行ノイズを軽減,/h3>
•Spitfish(無料):刺さる歯擦音をやわらげ、耳障りを緩和。
3.5 リバーブ・空間の演出
•OrilRiverなどの自然なリバーブを活用し、音に立体感や広がりを与える。
3.6 オートメーションでダイナミクス制御
•サビなど盛り上がる部分の音量を手動で上げることで、抑揚のあるミックスに。
4. 仕上げ:聴き疲れしないバランスと音圧感の演出
4.1 最終チェック:音圧とリスナー視点
•音圧を適度に:-10〜-6LUFS程度を目安にラウドネスを揃える。•差がある比較試聴:イヤホン・スマホ・PCなど色んな環境でチェック。
4.2 タイトル・波形サムネで目を引く
•タイトルにキーワード含める:「歌ってみた」「〇〇(曲名)」などSEOを意識。•波形サムネイルを貼る:視覚的なインパクトも与える。
4.3 ローンチ計画:投稿スケジュールの工夫
•定期投稿:「毎週●曜日の21時」など発信リズムを作る。•SNSとの連携:TikTokやX、InstagramなどでショートPVを使って告知する。
5. 公開後:拡散&コミュニケーションでファンとつながる
5.1 説明文・タグの活用
•説明文に歌詞の一部やリンク。使用機材、プラグインなど制作背景も書くと共感獲得。•タグは関連ワードを網羅:歌ってみた、歌詞、オリジナルなど。
5.2 SNSで広げる工夫
•切り抜き動画・リール配信:イントロやサビの一部を短く切り出す。•コメント返信・コミュニティ形成:感想や質問に丁寧に反応し、ファンとの距離を縮める。
5.3 PDCAで改善
•再生・離脱・コメント傾向を分析。•次回投稿では「イントロ短め」「リバーブ深め」など、改善を繰り返す。
6. 失敗しないための"Checklist"
ステップ チェック項目録音前 マイク位置、入力レベル、ノイズチェック
録音中 クリックやガイド使用、本番感情表現
編集 ノイズ除去/ノーマライズ/Pitch補正
ミックス EQ/ディエッサー/リバーブ/音圧チェック
公開準備 タイトル・サムネ用波形/タグ設定
投稿後 SNS拡散、コメント返信、視聴データ分析
まとめ:最初からプロな仕上がりを目指すその一歩を
「歌ってみた初心者」にとって最初の壁は「どう録るか」「どう編集するか」ですが、これを丁寧にこなすだけで劇的に再生数が変わります。高価な機材がなくても、本気で取り組めばクオリティアップは十分可能です。「声の魅力」を最大限に引き出して、あなただけの歌声で世界に響かせていきましょう。
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